落款の形式

落款とは、「落成款識」の略語です。
落款の形式は古くは足利時代より発展したもので、書画の落成（完成）を証とし、署名して姓名印を押し、そして雅号印をその下に押し、右上に関防印を押し、これで名実ともに「落成款識」をしたことになります。

篆刻（方寸の世界）

篆刻とは、篆書（古典文字）を印に刻することをいいます。 印は、手のひらに乗るほどの、小さいものです。 限られた広さ（世界）の中で、文字と空間を支えあいながら、構成を工夫し考えて、刻印していきます。 これこそが、『方寸の世界』・『方寸之妙』 まさに、文字の芸術です。 方寸の中に、美しく、個性的であることを目標として、日々研鑽しております。

三顆一組（関防印・姓名印・雅号印）

紙と墨という、白黒の中に、朱色が入ると、作品が際立ち、立体感が出ます。 関防印は、作品の右上に押す印の事で、風雅を高めるために押すものです。 必ず押さなくてはならないものではありませんが、三顆一組（関防印・姓名印・雅号印）を押印すると、より一層作品が引き締まり、また品格も高めます。 押印する位置は、充分に注意して場所を決めないと、却って全局を失うことになりますので、書と同様にていねいに押してください。

落款印の書道以外の使用例

• 本の出版記念に（本の裏表紙に署名して落款印を捺印する。）
• プラモデルなど、作品の完成に署名して、また、釣り具などの修理の証明に落款印を捺印する。
• 海外の方に名前を漢字にした落款印をプレゼント
• 封印・蔵書印・日本画・写真。絵手紙・陶器など色々な使い方があります。
• 色々な作品・証明書などに完成の証に落款印を捺印して作品や物の価値を多いに高めてこだわっている方が多くいます。
• 落款印を色々な形で使って頂いて、日本伝統の文化を残していきましょう。

遠藤印昭堂の落款作業工程

落款 コンテンツ

• 落款印影の見本
• 落款大きさ別おすすめ用途表
• 落款をお買い上げ下さったお客様